Secret Heart
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ちょうど昼休みだったこともあり、ご飯を手短にすませて早速先輩のクラスに走った。
2学年棟に着くと先輩は廊下にで友達とおしゃべりしていた。
それを見つけたあたしは凜ちゃんの手を引いて、すかさず物陰に身を潜めた。
「で、どいつなのよ?」
どいつって…
凜ちゃんにとっても先輩なんですけどッ!
『あそこにいる、一番爽やかで輝いてる人だよ。』
シンプルイズベスト!
今日も一段と輝きをましている先輩を見ていると顔がにやけてしまう。
「そんなんで分かるわけないでしょ…………いた。」
『えっ!?』
自分でした説明ながら、まさか分かるとは思ってなかった。
「あいつでしょ?」
『う、うん。』
あいつと言う呼び方に微かに反応しながら、凜ちゃんと2人して先輩を凝視する。
はたから見れば、いかにも怪しすぎる光景だろう。