Secret Heart
口下手ながら一気に説明したから、作戦実行する前に疲れが…
「ありきたりだけど…
シンプルでいいんじゃない?
陽菜のわりには頑張って考えたほうだと思うし。」
陽菜のわりに……
それ、誉めてんの?
少々気に障ることだけど、作戦のほうが大事だからあえて触れなかった。
『ほんと!?』
「嘘ついてどうすんの。」
『良かった!
あたしの授業が無駄にならずにすんだよ。』
なにせ午前と午後の4時間を費やして考えたのだから、否定されたらその時間が水の泡だ。
凛ちゃんに話したら、少しだけ自信が湧いてきたみたい。
「まあ後は、陽菜の頑張り次第だね。」
『うん!
それでは行ってまいります。』
あたしは凜ちゃんに、自衛隊並の敬礼をして教室の出口に向かって歩きだす。
いざ、出陣!!