Secret Heart
様々な想いを巡らせながら、あたしは部活へと向かった。
部室に着くと、まだ部員がたくさんいて入れそうにない。
『ちょっと待とう…。』
あたしはいつも通り、部室の外で待機することにした。
・・・
部室の中から聞こえてくる、楽しそうな笑い声に耳を傾けながら、何もない時間が無駄に流れていく。
早く先輩に会いたいよ…
「おっしゃ!
今日も頑張るぞー。」
『えっ!?』
噂をすれはなんとやら。
いきなりの先輩登場。
ちょうど先輩の事を考えていたせいもあり、心臓は激しく鼓動した。
『…先輩、お疲れさまです。』
驚きを隠しながら、おずおずと挨拶する。
「うわっ!びっくりしたー……って、陽菜ちゃんじゃん。
どした?
中入ればいいのに。」