Secret Heart



様々な想いを巡らせながら、あたしは部活へと向かった。




部室に着くと、まだ部員がたくさんいて入れそうにない。




『ちょっと待とう…。』



あたしはいつも通り、部室の外で待機することにした。





・・・



部室の中から聞こえてくる、楽しそうな笑い声に耳を傾けながら、何もない時間が無駄に流れていく。




早く先輩に会いたいよ…





「おっしゃ!
今日も頑張るぞー。」



『えっ!?』



噂をすれはなんとやら。

いきなりの先輩登場。



ちょうど先輩の事を考えていたせいもあり、心臓は激しく鼓動した。




『…先輩、お疲れさまです。』


驚きを隠しながら、おずおずと挨拶する。




「うわっ!びっくりしたー……って、陽菜ちゃんじゃん。

どした?
中入ればいいのに。」





< 30 / 177 >

この作品をシェア

pagetop