Secret Heart
諦めたくない
―翌日―
「陽菜!
あんた学校行かない気なの?
いい加減起きなさい。」
『んもう、うるさいなぁ。
まだ時間だいじょーぶ
………じゃないじゃん!』
寝ぼけまなこで見た時間は
《7:50》
目を擦って、何度確認しても時間は変わらない。
ようやく頭が理解し、それと同時に血の気がサーッと引いていく。
『ぎゃーーー!!
お母さん、なんでもっと早く起こしてくんなかったのよ!』
あまりの寝坊に、お母さんに八つ当たり。
「なに言ってんの。
7時からずっと起こしにきてるわよ!」
まったく…困った娘ねえ、なんて小言を言ってるお母さんに思いっきりあっかんべーしてやった。
ほんとお母さんはのんびり屋さんなんだから…