Secret Heart




「あんたはそれでいいの?」



『だって…。』




あんな可愛い子と幸せそうにしてるのを目の前で見せつけられて、普通でいられるほうが無理だよ。



あたしにはどうすることも出来ないんだから…






「あの時の約束、覚えてる?」



凜ちゃんが言うあの時の約束。

あたしはすぐに分かった。




それは、



《何があってもぜったいに諦めることはしない》





凜ちゃんと先輩を見に行った日に交わした、ひとつの約束。






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