Secret Heart
second stage

あたしにできること




―――……




あれから結局部活に行く勇気は出なくて、瑛司と2人してサボってしまった。






凜ちゃんと行くはずだった駅前のクレープ屋さんに行って、遅くまで盛り上がった。




瑛司は見た目とウワサによらず案外いいやつで、昨日で随分打ち解け合った。



ちょっと自分に酔ってるとこあるけどね…







「で、結局サボったわけ?」



『うん。』



「はぁ…
うんじゃないでしょ。
あれだけ意気込んでたから、感心してたのに。」




そう呆れられると、開き直ってたあたしだけど少し落ち込む。




あたしだって、ただ気まずいとか先輩と会うのが怖いってだけで、ぬけぬけと逃げ出してきたわけじゃない。




悪く言ってしまえば、瑛司に拉致られたわけだし?





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