Secret Heart
笑顔を見せて
あれから何日か経った。
それなのに
一向に先輩から相談を持ちかけられる気配がない。
『ねえ、なんでだと思う?』
「そんなん知らんわ。
お前が頼りないからちゃう?」
あたしが頼りないだとぉ!?
それは聞き捨てならん。
あたしがキッと睨みをきかせると、瑛司は知らん顔。
あームカつく!
『瑛司には言われたくない。』
「なんでやねん。」
あたしはイスから立ち上がって座っている瑛司を見下す。
『あたしなら、絶対に瑛司には相談したくないもん。』
「うわー。
それ一番言うたらあかんことやと思うで?」
そう言って瑛司は泣いたフリをして、しょんぼりしてる。
そんな手には乗らないもんね!
「てか陽菜さ
ついさっき瑛司に相談持ちかけたばっかりじゃん。」
なぜか凛ちゃんまで瑛司の味方をした。