『契約彼女』
部屋をぐるりと見渡して

さっきまでいたトウヤの痕跡がないか

目で再確認する。


グラスも洗ってある。

お菓子もしまってある。

やましいことは何もない。


ピンポーン。

チャイムが鳴った。

「はーい?」

「ハナ、開けていいよ。」


< 145 / 389 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop