『契約彼女』
帰り道、ケイスケの腕につかまって歩く。

風が冷たい。

でも、こうやって歩くのなんて

もしかしたら初めてかも。


ピルルルル…。

ケイスケのポケットで携帯が鳴っている。

「携帯鳴ってるよ?」

「あぁ。」

画面を見て切らずにポケットに戻す。


「出なくていいの?」

「うん、今はいい。」

そう、珍しい。


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