『契約彼女』
「ケイスケ、タオル置くね。」

ドアの前で声を掛ける。

着替え持ってくるなら

タオルも一緒に持てばいいのに、

ケイスケは不思議だ。


つい、笑いがこぼれて

ドアの隙間からケイスケが顔を出す。

「どうしたの?」

「何も。」

あたしはそのままタオルを渡す。


「手、冷たい。

お湯張ってるけど続けて入る?」


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