『契約彼女』
自分の分の料金をテーブルに置いて

コートも着ずに外に出る。

やっぱり夜は寒い。

冬が来るんだね。

なんて思えないくらい

あたしは苛々していた。


携帯を取り出し、マナーを解除する。

そしてそのままリダイヤル。

ぴるるるると鳴り響く呼び出し音。


「終わった?」

いつものトウヤの声。


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