『契約彼女』
ぴんぽーん。

ふいにチャイムが鳴った。

時間的に多分、ケイスケ。

「トウヤ、開けてくれる?」

手が離せないのでそうお願いした。


「はいはーい。」

トウヤがあたしの声色を真似て答える。

「ハナ、開けて。」

騙された様子に二人で声を殺して笑う。


「侵害より何より、

散らかってるのがバレたら困るから

ケイスケに鍵持たせないんでしょ?」


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