『契約彼女』
「俺、出ようか?」

「大丈夫よ。」

笑って、でもゆっくりとドアを開けた。


誰も居ない。

ドアの裏側も覗いてみるけど、居ない。

ふいに、ドアポストに差し込まれた

白い封筒がふと目に付いて

一瞬、血の気が引いた。


差し込まれた封筒は、2通。

あたしはそれをカーディガンの

ポケットにねじ込んで部屋に戻る。


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