『契約彼女』
「誰もいなかった。」

「誰も?」

ケイスケが怪訝な顔をする。

「あたし、ちょっとトイレ。」

そう言って背を向ける。


トイレの蓋の上に座り、

そっと封筒を開く。

糊付けのない封筒。


一通はあたしじゃケイスケに

釣り合わないから考えろって内容。

そして、もう一通は…


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