『契約彼女』
外れた棘
* * * * *


コンビニを出た道の先から

誰かが手を振っている。


「久しぶり。」

そう声をかけてきたのは

響子だった。


「元気?」

「変わりなく。」

そう答えて通り過ぎようとする。

話なんて、何もない。

今更話すことも、話したいことも。


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