『契約彼女』
だから、こうして出掛けた時には

目に見えるものを1つでも

手元に残したくなっちゃうんだ。


ピアスでもなんでもいい。

消しゴム1個だって。

なんだかこういうのって、

犬のマーキングみたいだ。


何もないから

何か証拠を残したい。

部屋にもケイスケの私物は何もないし、

唯一の連絡手段の携帯にしか

関わりの記録はないから。


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