Ekizacamu



楽しい時間はあっという間に過ぎてしまって、俺達は帰る事になった。


愛は膨れた顔をしている。


「むー。お母さん...」


「愛。また来てね。お母さん待ってるから、今日はバイバイだよ」


母親はニコッて笑って愛の頭を撫でる。

愛はそれだけでご機嫌になった

母親の力は凄いな...


「じゃあな母さん。また来る」

「ありがとうねレイ」

「バイバーイお母さん!」


俺達は母親にバイバイを言って病室を後にした。



もう母親の死はすぐ側だって事も知らずに。


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