天然なあたしは悪MANに恋をする
「おばさん、あたしたち、幼馴染ですよ」
あたしは食べ途中のご飯をレンに差し出した
「は?」
レンが眉間に皺を寄せて、怖い顔であたしを見てきた
「これ、食べていいよ。あたし、もうお腹、いっぱいだから」
あたしは箸だけ持って、席を立った
「ちょ…おいっ」
レンがあたしの手首を掴むと、目を細めていた
「だって、幼馴染なんでしょ?」
あたしは首を傾げると、レンがはっとした顔をした
「ちがっ、あれは…」
レンが説明しようと口を開くが、あたしは手を振ってレンの腕を払った
「だってあたし、レンが何のバイトをしているか知らないし。聞いても教えてくれない。恋人同士なら、そういう隠し事はないよね?」
あたしはレンに背中を向けた
「ミズ…」
あたしはおばさんに「ご馳走様」と告げると、レンの家を出た
一度、家に帰って、歯磨きと洗顔をすると、あたしは鞄を持って駅に向かった
苛々して、つい歩くスピードが速くなる
だってレンって、何も言ってくれないんだもん
聞かないと言ってくれないし、聞いても教えてくれないときもある
それって、どういうこと?
あたしに教える必要がないってことだよね?
つまり、あたしは必要ないなんだよ…レンにとって、あたしの存在価値って低いと思う
あたしにとってのレンはすごく価値のある人
レンがいないと、あたしは生きていけない
けど…レンにとったら、あたしがいなくても生きていけるんだよ
あたしは食べ途中のご飯をレンに差し出した
「は?」
レンが眉間に皺を寄せて、怖い顔であたしを見てきた
「これ、食べていいよ。あたし、もうお腹、いっぱいだから」
あたしは箸だけ持って、席を立った
「ちょ…おいっ」
レンがあたしの手首を掴むと、目を細めていた
「だって、幼馴染なんでしょ?」
あたしは首を傾げると、レンがはっとした顔をした
「ちがっ、あれは…」
レンが説明しようと口を開くが、あたしは手を振ってレンの腕を払った
「だってあたし、レンが何のバイトをしているか知らないし。聞いても教えてくれない。恋人同士なら、そういう隠し事はないよね?」
あたしはレンに背中を向けた
「ミズ…」
あたしはおばさんに「ご馳走様」と告げると、レンの家を出た
一度、家に帰って、歯磨きと洗顔をすると、あたしは鞄を持って駅に向かった
苛々して、つい歩くスピードが速くなる
だってレンって、何も言ってくれないんだもん
聞かないと言ってくれないし、聞いても教えてくれないときもある
それって、どういうこと?
あたしに教える必要がないってことだよね?
つまり、あたしは必要ないなんだよ…レンにとって、あたしの存在価値って低いと思う
あたしにとってのレンはすごく価値のある人
レンがいないと、あたしは生きていけない
けど…レンにとったら、あたしがいなくても生きていけるんだよ