天然なあたしは悪MANに恋をする
あたしはレンを追い掛けた
屋上に出たレンの背中を見つめる
柔らかい栗色のレンの髪の毛が、ふわっと風に揺れる
触りたいなあ…レンの髪
レンが、コンクリートの上にごろりと横になるのを見てから、あたしはレンに近づいた
「授業、受けに行けよ」
瞼を閉じたまま、レンが口を動かした
「レンはサボるんでしょ?」
「ああ、俺は…な。火照った身体を癒さないと」
「何、それ」
「気にすんな」
あたしは膝を折って、しゃがむとレンの柔らかい髪に触れた
レンの肩がピクっと反応する
片目だけあけたレンが、あたしの頬にそっと触れた
「…なに、すんだよ」
「ごめん、だって触りたくなって」
レンがくすっと笑うと、指があたしの耳に移動する
レンにもらったピアスを、レンが軽くつまんだ
「昔から、ミズはそうだよなあ。すぐに俺の髪に触れたがる」
「だって、レンの髪が好きなんだもん」
「俺の髪だけかよっ」
「柔らかくて、色素が薄くて。染めてないのに、染めてるみたいで」
レンが優しい笑みを見せてくれる
前は、髪に触れようとしただけで、身体をこわばらせて怒鳴ってたのに…
今日は、いいのかな?
「他に、俺のどこがいいわけ?」
「手も好きだよ。白くて、指が細くて…まるでモデルみたい」
レンが空にむかって右手をあげた
「女みてぇな手ってことかよ」
「違うよ。違う。男らしい手だけど、すごく綺麗なの。思わずキスしたくなるくらい」
「…なら、してみろよ」
レンがあたしの口元に手を出した
「え?」
「ほらっ。したいんだろ?」
あたしはレンの手を軽く握ると、『ちゅっ』とキスをした
屋上に出たレンの背中を見つめる
柔らかい栗色のレンの髪の毛が、ふわっと風に揺れる
触りたいなあ…レンの髪
レンが、コンクリートの上にごろりと横になるのを見てから、あたしはレンに近づいた
「授業、受けに行けよ」
瞼を閉じたまま、レンが口を動かした
「レンはサボるんでしょ?」
「ああ、俺は…な。火照った身体を癒さないと」
「何、それ」
「気にすんな」
あたしは膝を折って、しゃがむとレンの柔らかい髪に触れた
レンの肩がピクっと反応する
片目だけあけたレンが、あたしの頬にそっと触れた
「…なに、すんだよ」
「ごめん、だって触りたくなって」
レンがくすっと笑うと、指があたしの耳に移動する
レンにもらったピアスを、レンが軽くつまんだ
「昔から、ミズはそうだよなあ。すぐに俺の髪に触れたがる」
「だって、レンの髪が好きなんだもん」
「俺の髪だけかよっ」
「柔らかくて、色素が薄くて。染めてないのに、染めてるみたいで」
レンが優しい笑みを見せてくれる
前は、髪に触れようとしただけで、身体をこわばらせて怒鳴ってたのに…
今日は、いいのかな?
「他に、俺のどこがいいわけ?」
「手も好きだよ。白くて、指が細くて…まるでモデルみたい」
レンが空にむかって右手をあげた
「女みてぇな手ってことかよ」
「違うよ。違う。男らしい手だけど、すごく綺麗なの。思わずキスしたくなるくらい」
「…なら、してみろよ」
レンがあたしの口元に手を出した
「え?」
「ほらっ。したいんだろ?」
あたしはレンの手を軽く握ると、『ちゅっ』とキスをした