天然なあたしは悪MANに恋をする
くっくっくとレンのお母さんが階段を降りながら、失笑していた

「息子の悔しそうな顔を見るのって楽しいわよね~、おははっ」

お母さんが楽しそうな顔で笑う

「お兄ちゃんって意外と奥手なのね。欲しいモノはガンガン攻めていくほうかと思ってたけど。人って意外性のある生き物ねえ」

お母さんが、ケラケラと笑うとキッチンに入っていった

まだ、心臓がバクバクしてる

レンに抱きしめられたからっていうのもあるけど…お母さんに見られたっていうのもある

崎先生に見られたときに、すごくドキドキした

真っ赤になったあたしに崎先生がにこっと笑ってくれたけど…どんな風に思われただろう

学校でハシタないとか思われたかな?

「ミズ、今夜は窓を絶対に開けておけよ」

レンが階段から降りてくると、あたしの頬にキスをした

「え?」

「『え?』じゃないだろ」

「だって…」

「俺は一緒に寝たい。ミズと一緒に夜を過ごしたい」

レンがにこっと笑うと、キッチンに入って行った

お母さんとなにやら、言い合いをしながら、バイトに行く前の軽食をとっているみたいだった

レンといるとドキドキしてばっかりで、心臓が壊れてしまいそう

レンはドキドキしないのかな?

レンが近くにいるだけで、鼓動が激しくて、何も考えられなくなるよ

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