天然なあたしは悪MANに恋をする
レンの長い腕の中にすっぽりと埋まったあたしは、ベッドに座ったまま氷のように堅くなった

「バイト先に、満沢だっけ? 新聞部の……あの女が来た。どこでどう情報を掴んでくるんだろうなあ。バイト中に、ガツガツ質問してきて面倒だった」

「バイト先に来たの? いいなあ」

「良くねえよ」

「あたし、見てみたいな。レンのバイト姿」

「やめろよ…絶対に見せたくないんだから」

「どうして?」

「格好悪いだろ」

「格好良いよ」

「いや…格好悪りぃんだよ」

チュと、レンが首筋にキスを落とした

「…なあ、風呂入った?」

「う、うん」

あたしは顔を真っ赤にして頷いた

レンの熱い息が、レンの早い鼓動が…あたしに伝わってくる

「ミズ、いいだろ?」

「うん」

あたしの肩をレンがぎゅっと抱きしめた

「ミズ、俺……もう、ミズを離さないからな」

耳元でレンが囁くと、あたしの耳たぶをそっと噛んだ

あたし…レンに抱かれるんだ

レンがあたしを抱いてくれるんだ

幸せだよ

レンと一つになれるなんて、あたし、すごい嬉しい

「瑞那、好きだ」

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