天然なあたしは悪MANに恋をする
何分、玄関の前に座り込んでいたか…あたしはよく覚えてないけど、背後に人の気配を感じて振り返ると、むすっとした顔をしているレンが立っていた
「レン?」
「寝るなら、ベッドに行って寝ろよ。いくら馬鹿は風邪を引かないって言っても、薄着で座ってたら、熱が出るだろ」
「なんで?」
どうしてあたしの家にいるの?
「窓の鍵が開いてたからに決まってるだろ。ミズが起きてるなら、こっちの家を借りようと思って。夜中にガチャガチャ音をたててると、母親が起きてくるんだよ。こんな顔を見せられねえだろ」
あたしの顔に一気に笑みが広がった
「…ったく。風呂、借りるぞ。それと氷、あるか?」
「うん。お風呂も氷もあるよ」
「ああ? 一戸建てで風呂がなかったら、困るだろ」
「洋服なら…お父さんが置いてったのがあるけど…」
「着替えなら持ってきてる…てか、無くてもすぐ隣なんだから取りに行けるだろ」
レンは小脇に着替えが入っている鞄を抱えて、スタスタと風呂場に向かっていく
あれ?
あたしは首を傾げた
さっきは気付かなかったけど、レンの服が…家を出て行ったときと違う
「レンのバイトって、工事現場?」
「は?」
レンが風呂場のドアを開けると、振り返った
風呂場の脱衣所から明るい光が漏れた
「だってツナギを着てるから」
「あ…ああ、まあ、そんなところだ」
「バイト中に、怪我したの?」
「まあ…な」
レンは曖昧な返事をしながら、脱衣所のドアを閉めた
バイト…だったんだ
恋人のところに遊びに行っただけじゃなくて、バイトもしてきたんだ
「レン?」
「寝るなら、ベッドに行って寝ろよ。いくら馬鹿は風邪を引かないって言っても、薄着で座ってたら、熱が出るだろ」
「なんで?」
どうしてあたしの家にいるの?
「窓の鍵が開いてたからに決まってるだろ。ミズが起きてるなら、こっちの家を借りようと思って。夜中にガチャガチャ音をたててると、母親が起きてくるんだよ。こんな顔を見せられねえだろ」
あたしの顔に一気に笑みが広がった
「…ったく。風呂、借りるぞ。それと氷、あるか?」
「うん。お風呂も氷もあるよ」
「ああ? 一戸建てで風呂がなかったら、困るだろ」
「洋服なら…お父さんが置いてったのがあるけど…」
「着替えなら持ってきてる…てか、無くてもすぐ隣なんだから取りに行けるだろ」
レンは小脇に着替えが入っている鞄を抱えて、スタスタと風呂場に向かっていく
あれ?
あたしは首を傾げた
さっきは気付かなかったけど、レンの服が…家を出て行ったときと違う
「レンのバイトって、工事現場?」
「は?」
レンが風呂場のドアを開けると、振り返った
風呂場の脱衣所から明るい光が漏れた
「だってツナギを着てるから」
「あ…ああ、まあ、そんなところだ」
「バイト中に、怪我したの?」
「まあ…な」
レンは曖昧な返事をしながら、脱衣所のドアを閉めた
バイト…だったんだ
恋人のところに遊びに行っただけじゃなくて、バイトもしてきたんだ