天然なあたしは悪MANに恋をする
「…さん? 妃木さん、大丈夫?」
頭上から優しい声がしてあたしは顔をあげると、立宮先生が立っていた
「立宮先生?」
「菅原君から、ここにいると聞きました。さあ、行こう」
「え?」
「ドアの前に片岡先生と菅原君がいますから。体育館を出る援護をしてくれます。行きましょう」
立宮先生が手を差し伸べてくれる
「でも…あの、3年生の…」
「雅さんのこと? 大丈夫。崎先生が助けてるから」
「そうですか。良かったぁ」
「今度は君が助かる番だよ。さあ」
あたしは、差し伸べてくれた先生の手を握った
引き寄せられるように手を引っ張られると、用具室の外に出る
先生の言うとおり、レンと片岡先生が用具室の前で、大勢の青族と殴り合い、蹴り合いの喧嘩をしていた
片岡先生も強いんだあ
「先生、オッケーですか?」
片岡先生が聞いてくる
「ああ、もう行けるよ」
「レン、行け。ここは僕だけで平気だから」
「すみません。片岡先輩」
「いいよ」
レンと立宮先生に挟まれながら、あたしは体育館の出入口まで走った
途中、青族が襲いかかってくるたびにレンが、排除をしてくれる
「ここまで来れば平気だから」
レンが体育館の扉の前で、あたしたちに背を向けると早口で告げた
「さあ、行くよ」
あたしはレンの背中を見つめながら、立宮先生に引っ張られて体育館を離れた
レンっていつあんなに強くなったの?
喧嘩なんて…どこで覚えたの?
あたし、毎日のようにレンを見ていたのに、今のレンの姿をあたしは知らない
頭上から優しい声がしてあたしは顔をあげると、立宮先生が立っていた
「立宮先生?」
「菅原君から、ここにいると聞きました。さあ、行こう」
「え?」
「ドアの前に片岡先生と菅原君がいますから。体育館を出る援護をしてくれます。行きましょう」
立宮先生が手を差し伸べてくれる
「でも…あの、3年生の…」
「雅さんのこと? 大丈夫。崎先生が助けてるから」
「そうですか。良かったぁ」
「今度は君が助かる番だよ。さあ」
あたしは、差し伸べてくれた先生の手を握った
引き寄せられるように手を引っ張られると、用具室の外に出る
先生の言うとおり、レンと片岡先生が用具室の前で、大勢の青族と殴り合い、蹴り合いの喧嘩をしていた
片岡先生も強いんだあ
「先生、オッケーですか?」
片岡先生が聞いてくる
「ああ、もう行けるよ」
「レン、行け。ここは僕だけで平気だから」
「すみません。片岡先輩」
「いいよ」
レンと立宮先生に挟まれながら、あたしは体育館の出入口まで走った
途中、青族が襲いかかってくるたびにレンが、排除をしてくれる
「ここまで来れば平気だから」
レンが体育館の扉の前で、あたしたちに背を向けると早口で告げた
「さあ、行くよ」
あたしはレンの背中を見つめながら、立宮先生に引っ張られて体育館を離れた
レンっていつあんなに強くなったの?
喧嘩なんて…どこで覚えたの?
あたし、毎日のようにレンを見ていたのに、今のレンの姿をあたしは知らない