天然なあたしは悪MANに恋をする
レン?
あたしは首を傾げた
だって、レンには迷惑をかけたくなかったんだもん
親の離婚で、あたしは一人になった
そりゃ、レンに甘えたいって思ってたけど…レンにだって受験があったし、勉強の邪魔になったら悪いなって
それに…あたしみたいな子が傍にいたら、レンも悪く言われるんじゃないかって不安だった
「一人でベッドの影で泣くくらいなら、さっさと俺んとこに来いって思ってた。ずっとな。結局、ミズは一度も来なかったけど」
レンがココアの入ったマグカップをあたしに差し出してくれる
湯気がゆらゆらと揺れながら、のぼっていった
「あれ? レンはいいの?」
「あ?」
「飲み物」
「ああ、朝から甘いのはちょっと…な」
レンが胃の下あたりを、擦った
「そうなんだ。じゃあ、お茶を入れるよ」
「だから…ミズは座ってろって」
「いいって。動きたいよ。普通っぽい生活がしたい」
あたしはマグカップをテーブルに置くと、キッチンに歩いて行った
レンは「ふう」っと息をつくと、床に尻をつけた
長い足を組んで、レンがテーブルに頬をつけた
「なあ、ミズ……もう気づいているかも知んねえけど、俺、暴走族の…」
「あ…赤族っていうのに入ってるでしょ?」
あたしは早口で、レンの言葉にかぶるように言った
「ああ。中学んときから、ツルんでる」
「え?」
中学の時から?
高校に入ってからじゃないの?
あたしは首を傾げた
だって、レンには迷惑をかけたくなかったんだもん
親の離婚で、あたしは一人になった
そりゃ、レンに甘えたいって思ってたけど…レンにだって受験があったし、勉強の邪魔になったら悪いなって
それに…あたしみたいな子が傍にいたら、レンも悪く言われるんじゃないかって不安だった
「一人でベッドの影で泣くくらいなら、さっさと俺んとこに来いって思ってた。ずっとな。結局、ミズは一度も来なかったけど」
レンがココアの入ったマグカップをあたしに差し出してくれる
湯気がゆらゆらと揺れながら、のぼっていった
「あれ? レンはいいの?」
「あ?」
「飲み物」
「ああ、朝から甘いのはちょっと…な」
レンが胃の下あたりを、擦った
「そうなんだ。じゃあ、お茶を入れるよ」
「だから…ミズは座ってろって」
「いいって。動きたいよ。普通っぽい生活がしたい」
あたしはマグカップをテーブルに置くと、キッチンに歩いて行った
レンは「ふう」っと息をつくと、床に尻をつけた
長い足を組んで、レンがテーブルに頬をつけた
「なあ、ミズ……もう気づいているかも知んねえけど、俺、暴走族の…」
「あ…赤族っていうのに入ってるでしょ?」
あたしは早口で、レンの言葉にかぶるように言った
「ああ。中学んときから、ツルんでる」
「え?」
中学の時から?
高校に入ってからじゃないの?