[短編] 冬から春へ…
「もう1Pできたのか?」

「ふへへーっ」

「美樹の恋文読んでーー」

「気持ちこめてかいたのぉ☆」

ぐしゃ

「お前は・…     ばかーーっ」

ぶへっ

「ちゃんとレポートしろぉ」

ちぇ…つまんねぇの…

ドキドキするかと思ったのに!!

あっ…

「あっ消しゴムがっ」

ドキッ

引っかかった!!

「…はい消しゴム」

えっ??

「こんな手に引っかかるわけね-じゃん ばーか」

かぁぁぁぁ…

「雄太のばかーーー!雄太があたしの気持ち無視しなきゃあたしだってねぇ!!」

「だからーー…」

「今はそんなこと言ってる場合じゃないだろ??」

「まずはレポートを完成させるのが先!」

「じゃあレポート完成させたら考えてくれる?」

「はいはい!!多分な!!」

「やったぁーー!んじゃちゃっちゃと済ませちゃおーー!!」

「俺ちょっとトイレ!!」

…初めてだ 

あたしのきもちに耳をかたむけてくれたの

なんだかやる気が一気に沸いてきちゃった

だだだだっ

ばんっ

「雄太いるかぁ??」

「!」

「あーっ悠真君!!」


< 5 / 17 >

この作品をシェア

pagetop