約束
「気にしないでください」
顔が引きつっていたかもしれないが、必死に笑顔を浮かべようとはしていた。
彼の笑顔が穏やかになるのが分かって、胸の奥がほんのりと温かい。何に感動したのか分からないが、目の奥も熱くなってきた。
「自己紹介していなかったね。俺は木原雅哉。クラスは二組」
「田崎由佳です。クラスは三組です」
そのとき一片の風が辺りに流れる。春を伝えるような温かい風だった。
私達は顔を合わせて、笑顔になると学校を出た。
いつもは長く感じてしまう道のりもあっという間に過ぎ去ってしまった。人と一緒だからだろうか。それとも彼と一緒だからだろうか。私にはその答えが分からなかった。
顔が引きつっていたかもしれないが、必死に笑顔を浮かべようとはしていた。
彼の笑顔が穏やかになるのが分かって、胸の奥がほんのりと温かい。何に感動したのか分からないが、目の奥も熱くなってきた。
「自己紹介していなかったね。俺は木原雅哉。クラスは二組」
「田崎由佳です。クラスは三組です」
そのとき一片の風が辺りに流れる。春を伝えるような温かい風だった。
私達は顔を合わせて、笑顔になると学校を出た。
いつもは長く感じてしまう道のりもあっという間に過ぎ去ってしまった。人と一緒だからだろうか。それとも彼と一緒だからだろうか。私にはその答えが分からなかった。