約束
「そうなったらいつでも遊びにおいでよ。君ならいつでも大歓迎だよ」

 私は頷く。

 今の木原君との関係は楽しい。だが、この時間が永遠に続くわけではないと教えられた気がした。でも、それが一番だという事は私にだって分かる。

 私はパフェを口に運ぶ。

「料理は?」

「俺はめちゃくちゃ得意なんだよね。家事は俺の仕事だったんだ。一人暮らししてから、由佳ちゃんのリクエストがあれば作ってあげるよ」

 私が好きなのはもちろん木原君だ。でも、彼にはそれ以上に完璧さを感じる。落ち込みそうになった心がほんの少しだけ元気になる。

 その内面にはきっと大きな悲しみや苦労を抱えているんだろう。
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