約束
「機械がすきなの?」

「エンジンとかそれ系の開発をしたいなって思ってる」

「昔からそうなの?」

 木原君のお父さんもそうした技術系の仕事なので、お父さんの影響なのだろうか。

 彼は困ったように微笑む。

「子供のときからかな。君は?」

「私はまだ決めていなくて。一応、物理にしているんだけど」

 今までは近くの国立の物理学科を書いていた。姉もその学科に通っている。

「天文が好きなら、それもいいかもね」

「でも、物理は苦手なんだよね」
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