約束
 私は二人分のお皿が空になったことを確認し、それを重ね席を立つ。だが、コーヒーのカップも空になっていることに遅れて気づく。

 二枚の皿とコーヒーカップを持とうとすると、木原君のカップは彼が持ち上げていた。

「俺も行くよ」
「ありがとう」
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