約束
 食器を流し台に置いたときそんな言葉が聞こえ、置いた直後で良かったと心から思う。


 私と木原君はつきあっているわけでもないのに。

「お母さん」

 私は強い口調で彼女を諌める。

「いいじゃない。本当のことだから」
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