約束
 母親からの本心の言葉に木原君のお母さんは驚きながらも会釈をする。

 理由を知っている木原君と私は顔を見合わせて笑っていた。その時、木原君のお母さんと目が合う。彼女は優しく笑ってくれた。

 私は彼女が帰る少し前に二人で話をする機会があった。

「雅哉と友人になってくれてありがとう。あの子が楽しそうに笑うのを久々に見た気がします」
< 264 / 546 >

この作品をシェア

pagetop