約束
 そのとき、窓に雨がぶつかる音がした。今日の予報は夜から明け方にかけて雨だった。窓を開けっ放しだと振り込んでしまうため、窓を閉める。

「おじさんは大丈夫かな」
「大丈夫だよ。タクシーもあるしね」

 片付けをして、部屋に戻りろうと思い立ち上がったときだった。

 家が真っ暗になり、家が揺れるような衝撃音が響く。

 どこかに雷が落ちたんだろう。

「しばらくここにいようか。ごはんを食べ終わった後で良かったね」

 私も木原君の意見には賛成だった。

 何にせよ灯りがないので何もできない。
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