約束
第十五章 溢れ出た気持ち
私は手元の携帯を見た。誰からの連絡を待っているわけじゃない。
ただ、木原君の態度が変わったのだ。
私に対しては相変わらず優しい。だが、彼から一馬さんの名前が出てくる機会が減った。
喧嘩をしたのだろうか。
そう思っても、踏み込む勇気がなかったのだ。
その時、ベランダで物音が聞こえる。
カーテンを開け、身を乗り出すと木原君がベランダに立ち、空を見上げるのに気付いた。
ただ、木原君の態度が変わったのだ。
私に対しては相変わらず優しい。だが、彼から一馬さんの名前が出てくる機会が減った。
喧嘩をしたのだろうか。
そう思っても、踏み込む勇気がなかったのだ。
その時、ベランダで物音が聞こえる。
カーテンを開け、身を乗り出すと木原君がベランダに立ち、空を見上げるのに気付いた。