約束
 私たちは晴実の洋服を選ぶだけでは飽き足らず、百合に似合いそうな洋服を見繕い彼女に差し出した。だが、軽くあしらわれてしまったのだ。

「それにあなた達の持ってきた洋服はレースだったり、フリルだったり、そんなものばかりじゃないの。私はシンプルなのが好きなのに」

「絶対似合うから着て欲しかったのに。どんなものを着せても似合いそうだんだもん」

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