約束


「朝早くからごめんなさいね。今日、時間を取れないかしら」

 電話をかけてきたのは木原君のお母さんだった。

 突然の電話に緊張し、時間だけを決めると電話を切った。

 そんな私の様子を見て、百合も晴実も驚いている。

「木原君のお母さんから家に呼ばれたんだけど、午前中、でかけてきていいかな」
「いいよ。私達はこの辺りを適当に散歩するね」

 私は残っていた朝食を食べ終えると、彼の家に行く準備をすることにした。
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