約束
 残りの日程で、私は晴実の受験するかもしれない大学を見に行った。百合も一緒だ。

 一馬さんに百合の気持ちを伝えたらどうなるのだろう。それでも一馬さんが親の再婚を望んだら、二人の関係は家族としてもうまく取り繕えるか分からない。私には何も言うことができなかった。

 百合に大丈夫か聞くと、彼女は笑って大丈夫だと言っていた。
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