約束
「あの二人は真面目だから、きっと法律的には可能だと言っても、気にするだろうし、今後何らかの障害になる可能性もゼロじゃない。

だから、その障害にはなりたくないとね。それに一馬のお母さんと北田のお父さんにとっては、一番幸せなのは自分達の子供が幸せになってくれることなんだってさ。だから、二人とも、納得しているらしいよ」

「きっと二人は幸せになるよね」

 私の言葉に木原君は頷いてくれた。

 彼女たちの決断が正しいか分からない。でも、彼らの選択がこれ以上ない幸せな未来へと繋がることを願っていた。
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