約束
彼の机の上には赤の包装紙に包まれた箱状のものがおいてある。それが何かはすぐにわかる。
彼は昨年誰からも受け取らなかったから、今年もそうだと思っていた。いや、今年もそうだったはずだ。断っていたという話を耳にした。
机の上に多くのチョコがあれば、それで納得をしたはずだった。だが、それは一つだけ。脇にはレースでかざりつけをされたメッセージカードが開いた状態で置いてあった。
そこに彼に対する気持ちが綴られているのかと思ったがそうではなく、篠崎希実という名前と、「よかったら食べてね」とどうとでも取れる文面がかかれていた。
なぜ、彼女からチョコを受け取ったんだろうか。そこにある名前が百合や晴実なら気にならなかったと思う。
その受け取った意味も、渡された意味も見当がつくから。知らない名前に嫌な気持ちでいっぱいになる。
彼は昨年誰からも受け取らなかったから、今年もそうだと思っていた。いや、今年もそうだったはずだ。断っていたという話を耳にした。
机の上に多くのチョコがあれば、それで納得をしたはずだった。だが、それは一つだけ。脇にはレースでかざりつけをされたメッセージカードが開いた状態で置いてあった。
そこに彼に対する気持ちが綴られているのかと思ったがそうではなく、篠崎希実という名前と、「よかったら食べてね」とどうとでも取れる文面がかかれていた。
なぜ、彼女からチョコを受け取ったんだろうか。そこにある名前が百合や晴実なら気にならなかったと思う。
その受け取った意味も、渡された意味も見当がつくから。知らない名前に嫌な気持ちでいっぱいになる。