約束
新しい教室に入ると、適当な席に座る。頬杖をつき、ホームルームの開始を待っていると目の前でショートカットの子がかがみこむ。涼しげな目元をした子で、じっと私を見ると、目を細める。
「田崎さんだよね」
「そうですけど」
見たこともない、可愛いというよりは綺麗な感じの人だった。
「私は篠崎希実っていうの。ずっと田崎さんと友達になりたかったんだ」
篠崎希実。その名前に頭より先に心臓が反応していた。
私はすぐに言葉を返せない。チョコレートの人がまさかこんなに身近にいて、私のことを知っているとは思いもしなかったからだ。
私の複雑な気持ちに気付いていないのか、彼女は笑顔で話を続ける。
「遠くから見ても可愛いなと思っていたけど、やっぱりすっごく可愛いよね。由佳って呼んでいい? 私のことは希実でいいから」
私は彼女の言葉に頷く。
「田崎さんだよね」
「そうですけど」
見たこともない、可愛いというよりは綺麗な感じの人だった。
「私は篠崎希実っていうの。ずっと田崎さんと友達になりたかったんだ」
篠崎希実。その名前に頭より先に心臓が反応していた。
私はすぐに言葉を返せない。チョコレートの人がまさかこんなに身近にいて、私のことを知っているとは思いもしなかったからだ。
私の複雑な気持ちに気付いていないのか、彼女は笑顔で話を続ける。
「遠くから見ても可愛いなと思っていたけど、やっぱりすっごく可愛いよね。由佳って呼んでいい? 私のことは希実でいいから」
私は彼女の言葉に頷く。