約束
 木原くんの部屋は長方形に近い。よほど変な形の棚ではなければ入ると思うが、黙っておくことにした。


 私たちは私の家の近くにある家具屋に行くことにした。


チェーン店のお店だったが休みの日に比べると人気がなく、閑散としていた。


私たちは奥にある棚売り場に向かう。彼はシンプルな本棚を買うことに決めたようだった。

「帰ろうか」

「買わなくていいの?」

「今度親と買いに来るよ。家までは送るから」

「ありがとう。でも、近いから大丈夫だよ」

「今度何かお礼するよ」


 彼はそういうと、笑顔を浮かべていた。
< 52 / 546 >

この作品をシェア

pagetop