約束
 電気を消すと、アパートを出た。春の暖かい日差しが私たちに降り注ぐ。あたたかいけど、どこか哀しい、艶やかな光だった。

 私は胸元で輝くネックレスとと、指輪を見て、目を細める。
 もう迷わないと、信じていると決めたのだ。
< 522 / 546 >

この作品をシェア

pagetop