約束
 そのとき、姉の声が聞こえる。

その声に混じるように聞きなれない男性の声が響いていた。

私と晴実は下に戻ることにした。

彼女は晴実は持っていた荷物を部屋の入り口に置いていた。


 銅やら木原君のお父さんが到着したらしい。


 私達が戻るときには、玄関先に既にダンボールの山ができていた。

だが、人が生活するための荷物と考えるとかなり少ない気はする。

そのうちの一つの箱の上に黒いスポンジ状の生地で作られた袋が置いてある。
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