約束
晴実はそう言うと、箱の上に置いてある黒い袋に触れた。それを私に手渡す。

「この辺りにおいておいて、誰かが踏んだら危ないからね」

「じゃあ、お願いします」

 木原君は困ったような顔をしていたけど、ダメとは言わなかった。

話し合った結果、彼のベッドや机などは木原君と彼のお父さんが運び、私はこれを持ち待機しておくことになった。

ベッドや机は新しいものを購入したみたいで、お店のラベルなどが貼ってあった。

あとは木原君の私物のダンボールが数箱ある程度だ。


 私は部屋で引越しが終わるのを待っておいた。

パソコンなんてめったに使わないから、どうしていいのか分からずに机の上においておく。
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