完璧社長とKISS! ~Police Love Story【番外編】~
【K】
理想
「ねぇねぇ、リコ~ どの人がいい~?」
久しぶりに会った高校時代の親友、若園 絵理が、
ファッション雑誌をパラパラと捲りながら、
私に聞いてきた。
ちなみに、私、
高木 理子(サトコ)
のことを、
絵理は、
【リコ】と呼ぶ。
「ん~? 何が?」
「男の好みよ~、好み、
この雑誌、今月号、
イケメンの特集してんのよ」
「え~? どれどれ?」
絵理から、雑誌を受け取り、特集の記事を見た。
冷房の効いてるカフェで、アイスティーが入ったグラスの氷をカランとストローで鳴らし、私の返事を待ってる絵理。
「んーー、この人っ!」
目ぼしをつけたモデルが写ってるページを指さして、絵理に言った。