完璧社長とKISS! ~Police Love Story【番外編】~
「そのヒトと、うまくいくかどうか、まだ、わからへんのやろ?
俺、結構、我慢強い方やから、
理子さんのこと、待ってるわ!
ダメんなったら、
俺んとこ、来たらエエし。
ヒマつぶしでも、構わんから。」
白い歯を見せニコリと私に笑顔を向け、
私の言ったコトを
サラリと受け流され
安井さんのペースに持って行かれてしまう。
「理子さん、ケータイ貸してくれる?」
バックから、ケータイを取り出すと、
ひょい、と、
安井さんは、私から奪い、自分のケータイと、私のケータイを
赤外線通信させた。
「これで、俺の番号入れたし、理子さんのも、
入れさせてもろたから」
ちょうどその時、
目の前に、
白いお皿の上に、
フルーツをたっぷり乗せたワッフルが運ばれてきた。
「これ、この店のイチオシ、
でもって、ここ、
最近こっちの地域に開店させた俺の店なんだ」
「え?、京都だけじゃなく、こっちにも?」
「そう、
だから、
度々、こっちに来るから
理子さん、
そん時は、俺と会うてな」
困惑した私に
ニッコリと
私に笑顔を向ける安井さん。
昔の私なら、
安井さん、
あなたの申し出を
すぐに受けていた。
だけど・・・
今の私は、
ダメなの・・・