完璧社長とKISS! ~Police Love Story【番外編】~
隙を見せてしまった自分自身にも、
初対面でいきなりのキスをした安井さんにも
両方、腹立たしく、
しばらく、
駅の改札の側で立ち尽くしていた。
すると、
後ろから肩をポンと叩かれ・・・
振り返ると・・・
「あ・・あなた・・」
ホテルのレストランで
私をじっと見ていたショートボブの女性・・・
「ねぇ・・あなたがナオのお見合い相手なん?」
京都弁で、自分の名前も名乗らず
私に問う彼女
「あなた、どなたですか?何のご要件です!?」
気持ちが昂っていたため、不躾な彼女に冷たくあたった。
私の態度に少し怯み、
言葉を返すのを少し迷う素振りの彼女だったが、
私を見つめ
「お願いします。
ナオを・・直幸を私から取らんといて!」
頭を下げながら言った彼女。