完璧社長とKISS! ~Police Love Story【番外編】~
車が家の前で止まり、
佐戸田さんが、車から降りようとするところ、
私は、佐戸田さんのスーツの袖を、クイッと引っ張った。
「どうした?」
優しい顔で、私を見つめた。
《んーーー、カッコいいじゃんーーーっ》
「あ、あの、・・・・お詫びなんて、いらないんで・・・
お仕事、忙しいかとは思いますが・・・・
・・・・その・・・・・
私と・・デート、してくださいっ!」
「・・・・・・」
私を見つめたまま、固まった佐戸田さん。
「・・・・っぷっ、ははははははっ!」
《何故に、笑うかな?・・・・》
「ごめん、ごめん、そんなこと、言われたの久しぶりだったから。
笑ったりしてごめんよ。
わかった。
ちょっと今は、妹たちのことが心配だから、もう少し落ち着いたら、必ず連絡するよ。
携帯、こっちに向けて。」
サクサクッと、赤外線通信で、私の携帯に佐戸田さんの連絡先が入った。
「じゃ、ちょっと待って」
車を降りた佐戸田さんは、助手席のドアを開け、私が降りるのを手伝ってくれて、玄関のドアまで、歩くのを支えてくれた。
そして、セダンに戻り、私の家を後にした。