完璧社長とKISS! ~Police Love Story【番外編】~
「大学卒業後に、イギリスのフィニッシングスクールに行こうと思ってます。
以前から、母に勧められていたんだけど、
就職を選んで内定をもらったの。だけど・・・
晃一さんを好きになって、私自身変わりたいって思ったから・・・
イギリスに行こうって決めました。」
じっと私の目を見て、じっと私の話を聞いてくれる晃一さん。
「それは、何年かかるんだい?」
「えっと、2年です・・・もちろん、長期休暇もあるからこっちに帰ってこれます」
「・・・・・・」
テーブルの上に置いた私の手に晃一さんの手が重なっていて・・・・
何も、言葉は発さない。
表情もイマイチ掴みきれなくて、
不安になって、目の前の晃一さんの姿がぼやけてきた。
「・・・・ご、ごめんなさい・・・勝手なことばかり言って・・・」
どうしようもなくて、そのまま俯いた。
すると、向かいに座る私を、立ち上がって近づいた晃一さんが、
ふわりと、私を包み込む。
「・・・ゴメン、俺も複雑な気持ちなんだ・・・
俺のためにステキな女性になりたいっていう君の気持ちが凄く嬉しいのと、
2年も離れてしまうのかっていう、寂しい気持ちとが混じって
なんて、言ったらいいのか・・・・」
私を包む腕がギュッと強くなり
晃一さんの気持ちが痛いほどわかる・・・・
座っていた私も、晃一さんの腰に両手を回し、抱きしめた。