完璧社長とKISS! ~Police Love Story【番外編】~
「んーー」
鏡の前の私に、お姉ちゃんが共同のクローゼットから小物類を持ち出し、どんどん合わせていく。
ゴールドとパールのロングネックレス、
バックは、大きなリボンがついた、縁がゴールドの薄いベージュのトート。
「靴は・・・んー、私のミドルブーツ、まだ、1回しか履いてないケド、貸すわ、下駄箱にあるから」
見事に私をコーディネートしたお姉ちゃん。
「よし、完璧!」
頭の先から足元までじっと見て…
「あ、髪型・・・
サイド、少し留めた方がいいかなー」
髪も、ササッとセットしてしまう。
鏡の前の私は、
いつもより少しオトナっぽく変身した。
「すごーい、さすがお姉ちゃん! アリガトーー」
私はパジャマ姿のお姉ちゃんに、抱きついた。
「理子、時間、大丈夫?」
約束の時間の10分前だった。
「じゃー、お姉ちゃん行ってきまぁーす」
「はいはい、がんばれー 理子」
あくびをしながら、お姉ちゃんは、私にヒラヒラ手を振った。