完璧社長とKISS! ~Police Love Story【番外編】~
階段を降りていると、
ピンポーン♪
チャイムが鳴り、ママが玄関を開けた。
「おはようございます。佐戸田です。理子さんは・・・」
ママは、背の高い佐戸田さんを見上げ、
一瞬固まっていた。
「・・・・あ、ごめんなさいね、理子ぉーーー 少々お待ちくださいませ」
パタパタパタとスリッパの音をたて、
階段を降りた私に向かってきたママ。
「ちょっと、理子、佐戸田さんって、2つ隣の町の佐戸田財閥の方でしょ?どこで知り合ったのよっ?!」
ママには今日の詳しいことを話していなかったから、
小声で、問い詰められた。
「私も、知らなかったんだもん! 今は、急ぐから、帰ってからね、ママ」
急いで、玄関に向かった。
ママも一緒に来て、
「一日、ご迷惑かけますが、よろしくお願いします。 理子、失礼のないようにねっ」
佐戸田さんに、深々と頭を下げた。
「いえ、こちらこそ、一日、お嬢さんをお預かりします」
優しい笑顔をママに向け、頭を下げる佐戸田さん。
ママを見ると、目がハートになっていた。